強度近視
強度近視とは、日本人の2人に1人がいわれる近視のなかでもさらに屈折度数が
高い近視のことです。視力は「0.1未満」である場合がほとんどです。
近視の人口の増加は、コンピュータが社会に普及するにつれ比例して増加していて、
視力検査表の一番上のランドルド環が見えない強度近視の人も急速に増えています。
視力の測定の方法として、3〜5メートル離れた位置からランドルド環を見て、小さく
なるランドルド環の口をどこまで判別できるかという形で視力は測定されます。
今のところ、正常な視力は「1.0以上」と定義されており、何らかの視力障害がなければ
「1.0以下」の以下の「0.5」、「0.03」などの視力は近視として判断されます。
視力測定表の一番上のランドルド環がみえないと視力は「0.1」ですが、視力「0.1」
は、日常生活を暮らす上で不便が生じる視力であるといわれています。
日常生活に支障が出る0.1という視力も屈折度数で近視の度合いを測定すると
軽度・中度の近視であることがほとんどです。
■ 強度近視の定義
眼科の世界においては視力は『ジオプトリー(D)』で表記される屈折度数の数字に
よって近視の度合いが判断されるので視力検査で測定される「1.0」や「0.5」などの
数字はあまり重要視されません。
ジオプトリーとは、屈折度数のことを示し、
【屈折度数(D)=1÷焦点距離(m)】
の式で算出され、近視は−の値、正視の場合は±0、遠視は+の値となります。
ジオプトリーの数字から判断した近視の程度は以下のように分類されます。
・軽度近視 −3D未満
・中等度近視 −3D以上−6D未満
・強度近視 −6D以上−10D未満
・最強度近視 −10D以上
屈折度をあらわす『ジオプトリー(D)』は眼科にある専用の機械を使うことで正確な
数値を導き出すことができますが、自分で『ジオプトリー』を測定するには、裸眼で
本の文字を見て、目からどこまで離したら見えなくなるかを確認することで目安が
計れます。
例えば、10cm 以上、目から本を離すと文字がわからなくなるという場合は先ほど
の屈折度数の公式に合わせると
【屈折度数(D)=1÷焦点距離(m)】=【−10(D)=1÷0.1(m)】
という答えが出るはずです。−10Dというと最強度近視になります。
視力矯正の手術であるレーシック手術は−6D以上−10D未満までの強度近視を
治療対象にしているので、−10Dというと最強度近視になるといまのところ治療の
仕様がないことになります。
■ 強度近視の予防
強度近視を防ぐために気をつけたいことは
・長時間近くの物を見続けないこと
・目の栄養不足、運動不足に気をつけること
・悪い姿勢を正すこと
・遠くを見たり、目のツボマッサージなど目をリラックスさせること
が挙げられます。