アスペルガー症候群
アスペルガー症候群とは、発達障害の一種で、学習障害(LD)や知的障害
と同じグループに属しています。
アスペルガー症候群はオーストリアの小児科医ハンス・アスペルガーによって
初めて報告され、「知的障害がない自閉症」とされています。
アスペルガー症候群の病状の特徴としては、社会性、想像力、コミュニケーション
における障害がみられ、対人関係がうまく結べない、相手の気持ちが読み取れない
といったことがあげられますが、特定の分野への強いこだわりがみられる以外にも
運動機能の軽度な障害も見られます。
しかし、認知や言語発達など、知的に遅れのある人はほとんどいないことも特徴で
このことがアスペルガー症候群が「高機能自閉症」とも呼ばれる由縁でもあります。
アスペルガー症候群はまれな障害とみられていましたが、最新の研究によると
200〜300人に1人の割合で存在するらしいということがわかってきています。
アスペルガー症候群の原因は親の育て方などではなく、出産時や出生後など早い段階
で何らかの理由で脳の一部に障害が生じたのだろうと考えられています。
またアスペルガー症候群も他の自閉症と同じく性別との相関関係があるようで全体の
およそ7〜8割が男性であるとされます。
●アスペルガー症候群の子供への対応法
過去の偉人のなかでもトーマス・エジソンやアルバート・アインシュタインがそして
現代ではマイクロソフトのビル・ゲイツなどもアスペルガー症候群だったといわわれ
ています。
彼らの持つ特徴としては自分の興味を持つ学問や専門分野に対して、異常なまでの
興味と好奇心そして執着を見せることです。
何時間でもぶっ通しで作業することもなんらいとわず、寝食を惜しんで没頭すること
からアスペルガー症候群は技術者タイプに多くみられ、プログラマーやNASA職員
などにも多く存在すると言われています。
上記のような性質をもつ子供はどこにでもおり、アスペルガー症候群の子供は鉄道や
自動車、コンピューター、数学、天文学、恐竜等を特によく興味の対象とします。
一般的な子供にもこれらの対象への興味はありますが、アスペルガー児の興味との
違いはその異常なまでのそれについての執着で、少年期にすでに大学教授レベルの
知識を有していることも何ら不思議なことではありません。
アスペルガー症候群の子供に対しては、こうした特性を生かすよう教育できれば、
第2のエジソン、アインシュタインが生まれることも十分に考えられますが、
アスペルガー症候群特有の社会性の欠如、コミュニケーションがとれないといった
社交能力の低さからいじめの対象となることがほどんどです。
アスペルガー症候群の子供をうまく導くためにもまずどのような病気なのかを周り
の人間がよく理解したうえで、おかしな行動をとったとしても、そのような行動の
多くはアスペルガー症候群特有の性質のために生じていると理解することが大切に
なってきます。