副流煙
副流煙とは、タバコの火のついた部分から立ち上るのことをいい、喫煙者が
直接吸い込む主流煙とは区別されます。タバコの煙に含まれる200種以上
の有害物質(ニコチン、タール、一酸化炭素など)の含有量は、主流煙より
副流煙の方が多いことが分かっています。
■ 副流煙とは何か?
タバコを吸う人が肺がんや呼吸器官の疾患を患いやすいのはご承知のとおり
ですが、直接タバコの煙を吸わない非喫煙者の人でも、会社や飲食店などの
いろいろな場所で、知らないうちに他人のタバコが出す副流煙を吸わされて
いることがよくあります。(これを受動喫煙といいます。)
恐ろしいことに副流煙はフィルターを通っていないので、主流煙より有害物質が
多く含まれていており、喫煙者よりむしろそのまわりにいる人が健康的な被害を
こうむることが多いのです。
■ 副流煙の毒性
タバコの煙には4000種類以上の化学物質が含まれており、代表的な有害物質
としてはニコチン・タール・一酸化炭素がありますが、副流煙には主流煙の2倍
から4倍の有害物質が含まれているといいます。
また、身の回りに喫煙者がいて1日20本以上タバコを吸う場合は、その回りの
非喫煙者が肺がんにかかる危険性は、通常の約2倍という数字が報告されています。
■ 副流煙がもたらす健康への被害
主流煙は酸性ですが、副流煙はアルカリ性で、目や鼻の粘膜をより刺激します。
副流煙に汚染された空気を吸い込むことで、目がチカチカする、咳がでるといった
急性の症状だけでなく、長い目で見た場合、呼吸機能の低下・狭心症や肺がんの
脅威にさらされることがわかっています。
他にも妊娠中に副流煙にさらされると、早産・低出生体重児などの原因になる以外
にも母乳に含まれるニコチン濃度が血液の3倍以上、乳幼児突然死症候群の危険性
も2〜4倍にあがるとされます。
また親が喫煙している環境では、子供は肺炎・気管支炎にかかりやすくなることが
わかっています。
■ 副流煙を防ぐためには
主流煙より、数倍の有毒物質を含む副流煙を防ぐために注意すべき点をいくつか
あげましょう。
● 禁煙席に座ることを徹底する。
レストランや新幹線など、公共の場の多くはかなり分煙化が進んでいますので
できるだけ禁煙席に座ることを徹底します。
● 喫煙者には配慮してもらう。
同じ室内でタバコを座れることはもちろんのこと、置きタバコからも副流煙が
でているのでタバコの煙がこもらないように配慮しましょう。
● 禁煙する、禁煙してもらう。
禁煙は百害あって一利なしです。この機会に禁煙にチャレンジしましょう。
タバコをやめられない理由としては精神的依存とニコチン依存がありますが、
精神依存(口寂しい、手持ちぶさた等)に対しては
・シュガーレスガムやミントを口にする。
・シャワーやお風呂で気分転換を。
・歯を磨く
・水を飲む
などが効果があります。
ニコチン依存(たばこがきれるとイライラする)に対しては
・ニコチンガム(薬局で購入)
・ニコチンパッチ(禁煙外来などで医師が処方)
が効果的です。自分にあった方法で禁煙にチャレンジしてみましょう。